電子センサー式の湿度計の概要

日本では年間を通して温暖な気候に恵まれているため、比較的過ごしやすい地域となっています。

ところが1年間の間で6月から7月下旬にかけて、熱中症になる人々が増加する傾向にあるので注意が必要です。この時期は太平洋上にある梅雨前線が日本列島に停滞し、連日雨が続く梅雨となります。湿度が90%以上となり、さらに温かく湿った空気が太平洋から流れ込むことで体感温度が上昇して熱中症になりやすいという訳です。体感温度とは実際の気温だけでなく外気の湿度も関係してくるので、温度計と共に湿度計も家庭や学校等に常設して数値を観測しながら適切に空調機を運転して体感温度を調整することが求められます。一昔前だと温度計・湿度計は水銀の膨張によって数値を確認するものが主流でした。

ところが昨今ではデジタル化がなされており、湿度計に至っては電子センサー式となっています。電子センサー式の湿度計の特徴は、機器本体から室内全体に赤外線を照射して空気中に含まれている水蒸気量を測定できるという点です。このセンサーは半径20mの空間をカバーするので、一定区画だけでなく室内全体の湿度を正確に測定することが可能です。そのため一般住居であればリビングなど、家族全員が共有するスペースに電子センサー式湿度計を設置すればその空間にいる方々全員が快適な湿度内で生活できます。また規定値を予め設置することも可能で、これによって不快と感じる湿度になる前に空調機を運転して熱中症も防げます。

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