厚生労働省も研修会をバックアップするHACCP

宇宙食を安全に製造する管理手法としてアメリカで考えられたHACCPは、今では多くの国で採用されています。

日本でも義務化されることになり、厚生労働省や農林水産省では飲食店や食品取扱事業者に対して研修会を行っています。大きな食品工場等ではチームを組んで取り組む必要があるので、知識や考え方に精通している必要があり、一般財団法人日本食品検査や公益社団法人日本食品衛生協会等でも研修事業や講習会を行っており、基礎から学ぶことが可能です。専門のコンサルタントやアドバイザーもいるので、チームに加わってもらいアドバイスを受けている企業もあります。国家資格ではありませんが、HACCPの普及指導員や管理者といった民間の団体が定める資格もあり取得することも可能です。

HACCPの導入には厚生労働省が事業規模や業種ごとの手引書を独自で作成したものや、教会や団体で作成したものと合わせて公開しています。イラストなどを使ってわかりやすく解説されているので、HACCPについてよくわからなくても学ぶことができます。従来のランダムに抜き取り検査を行う手法とは異なり工程ごとに管理する手法であるHACCPは、導入するまでは段階が多く簡単ではありませんが、運用が始まると今まで以上に安全に食品を製造することができるようになるようです。これから多くの外国人観光客が訪れる日本の食の安全が、世界に誇れるものになる日も近いといわれています。

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